【本レビュー★★★★☆】「Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学」

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CHRO(最高人事責任者)エバンジェリストの橋本(@yuzo0201)です。

スティーブ・ジョブズのもとでアップルの数々のキャンペーンに携わり、iMacを命名した伝説のクリエイティブ・ディレクター ケン・シーガル。

彼が語るビジネスとクリエイティブにおける「シンプル」の哲学が書かれた本。

スティーブ・ジョブズが組織や人材、仕事の進め方、コミュニケーション、会議のあり方、商品の作り方、広告、プレゼンテーションなど、様々な分野において何を大事に考え、どう思考を深めて、世界を変えるような大きな決断をしてきたのか、を知ることができました。

マネジメントをしているとつい忘れてしまうことがあるのです。「数字を使ってマネジメントをする」と、誰でも気軽に簡単にできるので使いたくなるものです。

数字は確かに指標として見る分にはいいものです。ただし、数字を見て意思決定された場合、そこには人の思いや温かさ、そして何より大事な「心の動き」が考慮されていないのです。だからこそ人は共感できないし、動けない。

スティーブ・ジョブズは商品や広告を作る際に一切の調査や分析を入れなかったそうです。一方で同時期のインテルは調査や分析結果のみを意思決定の重要事項に考えていた。

数年後の今、人の心に響くことをしている企業はどこなのか?インテルか?それはやはりアップルでした。

アップルが標榜している「シンプルさ」は、どの企業、組織にもすぐに適用できるほど簡単な概念、哲学ではありませんが、マネジメントにおいて「本当に正しいことは何か」を知る上で、読んでおいた方がいい一冊だと思います。

私もこの本を読んで、人の心を動かさない「数値管理」を軸にしたマネジメントは撤廃しようと思っています。

■評価 ★★★★☆

星4つ。いくつもあるジョブズ本には出てこないような話もたくさんあり、改めて「シンプルさ」の価値観が正しいことを学ぶことができる。

ただ、その実行と実現には組織の隅々まで「シンプルさ」の哲学を浸透させる必要があり、実行と実現には多大な行動量が求められることから万人受けはしない(というか出来ない)内容かと思います。

実現可能性の点での評価です。内容は素晴らしいです。



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